コラム バックナンバー |
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NO.022 世界初のBREWの書籍を日本から |
平野 正喜氏
ランドック・オーク平野正喜事務所 講士 |
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| 書籍「ケータイビジネスを革新する技術 BREW」の著者の平野正喜です。この本は、世界で初めての「BREWの生い立ちや歴史がわかる書籍」であり、「この本を(BREWの生まれ故郷であるアメリカからではなく)日本から発信したい」という、BREWに関わる多くの皆さんの強力なパワーをお借りして、2004年5月7日に発売することが出来ました。 |
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| このようなエポック・メイキングなプロジェクトの産物である書籍の著者が、クアルコムの社員でも、キャリアや端末メーカーのスタッフでもない第三者の、しかも講士を生業としている私であることに、驚かれた方も多いと思います。そこで、今回はこの場をお借りして、私がこの本の著者となった背景と、今回の執筆を通して考えた事柄を記させて戴こうと思います。このコラムは、本書をまだ読んでいらっしゃらなくても、ご理解が得られるように書いているつもりですが、本書と並行して読んで戴ければ「2倍(以上)美味しい」のではないかと思います。 |
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| では、まず、私がこの本の著者となった背景から説明しましょう。私は中堅ソフトハウスのSE、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント等を経て、2002年よりフリーの講士・執筆者として独立しました。この中堅ソフトハウスでは、ビジネスソフトウェアの提案と受託開発を主体とする技術者、テクニカルマネージャーとして活動していたのですが、メーカー系でもキャリア系でもないソフトハウスだったこともあり、いつも、各社の新技術を追いかけて走り回っていた覚えがあります。まあ、それは「新しいモノ好き」な私の性格には合っていたのですが、さすがに繰り返すにつれて「もっと一つの技術にじっくりと関わりたい」という気持ちが強くなりました。加えて、社員教育や技術者の中途採用にも関わっていたことから、システム開発ビジネスの最前線を敢えて退き、IT教育系のフリーランスになったわけです。 |
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| そんな私の経歴において、BREWは「名前は知っているけど、なかなか関わるチャンスのない存在」でした。BREWが日本で発表された2001年初頭の頃は、SEとしてJavaなどを用いたビジネスを進めていましたので、BREWは気になる存在だったわけですが、本書の前書きにも書きました通り、当時のメディアでのBREWの紹介が若干狭義だったことに加えて、iアプリの熱狂の陰に隠れてしまった感じがありました。そして、結局、SEとしてはBREWに関わる機会がなかったのですが、インプレス社のITサイト「ケータイWatch」を読んでいたこともあり、BREWが少しずつ、かつ着実に伸びてきていることは知っていましたので、2003年末に知人の紹介で「BREWの本を書いてみませんか」というお話があった時、「是非やらせてください」と即答したわけです。 |
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| 実は、私が「携帯電話の電話以外の機能をビジネスシステムに活用したい」と考え始めてから、もう5年以上になります。1999年にドコモの501iシリーズが登場して携帯電話が(電話だけではない)ケータイになったと感じた時がきっかけでした。しかし、当時、ケータイによるビジネスシステムの提案は難航を極めました。というより、ほぼ全敗でした。当時の狭い白黒のケータイ画面では「これで仕事ができると思うの?」と言われ、「携帯は電話ができればそれでいいんだ」などと、今では考えられない反応が社内からも社外からもあった覚えがあります。(当時在籍したソフトハウスの親会社である)石油会社がスタンドの顧客向けの情報提供システムに採用してくれたのが、唯一の成功例でした。その後、カラー画面でアプリが動き始めて、今度こそと思ったら「電池がもたないんだってね?仕事の電話で困るからダメ」と言われ、SE時代の私のケータイビジネスは苦戦続きでした。 |
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| SEを退いてからも「なんらかの形で、ケータイによるビジネスシステムの担い手を応援したい」と考えていました。そして、前述の「もっと一つの技術にじっくりと関わりたい」という気持ちも合わせて、今回のBREWに関する執筆はまたとない機会となったわけです。この執筆にあたって、「ケータイWatch」に加えて、ここ数年のIT業界、ケータイ業界のメールニュースの記事を読み直したのですが、とにかく変化が早くて、めまぐるしいほどのニュースが毎日のように飛び交っていました。そして、多くの関係者が、新技術、新製品の登場と衰退に一喜一憂する姿を、少し冷めた眼でトレースしているうちに気が付いたのは、BREWという存在の着実さと大胆さだったのです。BREWのコンセプトが「ものづくりの現場から生まれた」ということも一因だと思うのですが、実現すべきテクノロジが熟成され、あるべき場に押し出されてくるという自然な流れを感じることができました。本書では、この印象を「(BREWという)重要な変化は着実に、かつ、大胆にもたらされる」と記していますが、多くの方の共感が得られるのではと思います。 |
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| そして、執筆にあたって行なった、KDDIの執行役員である田中孝司さんへのインタビューにおいて、田中さんが2003年3月にテレビで述べられた「これは革命。常に持っているケータイで個人ニーズと企業ニーズを満たせる」というキャッチフレーズを、本書の最後で紹介することに快諾を戴いたとき、この本のあるべき姿が見えた気がしました。加えて、この「BREW JAPAN.COM BREW増強計画 コラム」で、非常に多くの方のお話を拝読できたことが、大きなパワーになりました。いくつかを本文中で引用させていただきましたが、現場の最前線にいるキーパーソンの皆さんの言葉には重みがあり、もし、時間が許せば、全ての方にインタビューをさせて戴きたかったくらいです。この場を借りて御礼申し上げます。 |
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| 本書の結びに書きました通り、ケータイという私たちの掌に載るほどの小さな宝箱の中に広がる巨大な未来空間の中で、BREWというまだまだ若い芽がどう伸びていくのか、期待し、注目していきたいと思っています。 |
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※私はあえて「講師」ではなく「講士」と名乗っております。
※本書の試し読み、お買い求めは下記からも可能です。
[ http://internet.impress.co.jp/books/1938/ ] |
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