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NO.030 時代は定額!ジャンナビ四人麻雀とBREW通信ゲーム開発

NO.030 時代は定額!ジャンナビ四人麻雀とBREW通信ゲーム開発

株式会社ウインライト
取締役副社長
藤本 勝寛氏

 ウインライトの藤本と申します。
 弊社はネットワークを中心としたシステム開発を幅広く手がけており、特にCおよびC++言語を使用した 通信ソフトの開発を得意分野としております。
 BREWアプリの開発を手がけ始めたのは今から1年ほど前ですが、BREWは弊社の技術を最大限に活用することができるため、 効率よく開発を進めることができました。

《携帯コンテンツネットゲームの現状》

 以前から携帯端末もネットワークゲーム時代が訪れると予想されていましたが、いま、まさにそのときを迎えました。
 今年の夏商戦前にKDDIや NTTDocomoがパケット定額制を導入したお話は、みなさんもご存知かと思いますが、弊社もこの流れを掴むべく、BREWのリアルタイムオンライン麻雀ゲーム「ジャンナビ四人麻雀」をサービス開始しました。
 現状の会員数はCDMA 1x WIN端末ユーザーが最も多く、全体の8割を占めている状態です。
 今後は秋に発売を控えている3機種を含めて、モバイルのネットワークゲーム人口は急速に拡大すると予想されています。

《ネットワークから見たau(BREW)と他キャリア》

 モバイルアプリケーションで使用できる通信方法としては、FOMAやVodafoneの場合はHTTP通信となります。 そしてBREWでは、ソケット通信も行うことができます。
 つまり独自実装を行えば、すべての通信プロトコルを使用することができます。 もちろんHTTP通信を簡単に行える仕組みも用意されていますので、開発者は用途に応じた通信を使い分けることができます。

《BREWネットワークの可能性は無限大!だが……》

 私の感覚では、J2ME(モバイルJava)はWEBプログラムで、BREWプログラムはPCプログラムに近いと感じています。 BREWプログラムは、追求することで質の高いコンテンツを開発できますが、Javaで開発する場合の2倍以上の技術と期間を必要とします。 さらにソケット通信も実装するとなれば、3倍~5倍以上のコストを伴います。
 日本で開発されている多くのネットワークゲームが開発中止になっているように、 BREWの通信ゲームも仕様を広げすぎてしまうと、完成しなくなる確率が極端に高くなるでしょう。

《ジャンナビ四人麻雀の開発について》

 正直に言って、苦労しました。
 弊社はPCのネットワークゲーム開発を得意としていますが、今回のモバイルTCP/IPのネットワークゲームでは、新たに多くの問題点にぶつかりました。
 ジャンナビのコンセプトは、モバイルの利点を最大限に生かすことからはじまり、「いつでも! どこでも! 気軽に! 快適に!」通信で実現することでした。
 このコンセプトを満たすためには、モバイル通信のすべての障害と対峙することとなり、スタッフはその障害と戦わなければなりませんでした。

 まず「いつでも!」は、待ち合わせの時間や休み時間などの短い休憩でも気兼ねなく遊べることです。 通信相手を必要とするリアルタイムネットゲームでは、相手に不快なく通信を中断すること事や、終了するための区切りを付けることが大切です。
 そこでジャンナビは、1局対戦モードを導入しました。 通常の東風戦モードではゲームの終了まで30分は掛かりますが、1局モードは5分程度で終了するため、時間の無いユーザーも、気軽に楽しむことができます。

 次に「どこでも!」は、電車やバスによる移動中でも遊べることを目指しました。
 これはリアルタイム通信の最も大きな障害で、中断されやすく不安定な回線状態の中でも100%動作しなければなりません。
 そこで通信が途切れた場合は、人間に代わってサーバーの人工知能が代打ちとなってゲームをフォローし、通信が回復した後はゲームの進行を再開させて、続きから楽しめる機能を実装しました。
 余談ですが、この機能の開発時期はスタッフが互いに通勤電車で対戦し合って、通勤電車テストを行いました。

 そのほかには「気軽に!」を満たすために、分かり易い画面構成にしたり、「快適に!」を満たせるように、TCP/IPオリジナルプロトコル通信を開発したりなど、多くの苦労がありました。

《今後のコンテンツ展開》

 弊社の技術戦略的な観点から見た将来的な見解は、最新技術を使用した開発は別途PCで提供し、そこで培われた技術をモバイルBREWに応用します。もちろんPCとモバイルBREWはネットを通じて連携させる計画です。
 この2つのハードウェアは、お互いに異なる長所を持ちつつも、技術面では共通する点が多いため、総合的に開発することができます。
 すでにウインライトではショッピングサイトやWEBゲームなど、携帯電話とPCが連携しているコンテンツが多数ありますので、機会がありましたらぜひご覧になってください。