A5304T発売当初より、BREWアプリケーション(以降:BREWアプリ)の開発に携わってきたアイ・ビーでは、BREWアプリを利用して新しい試みを行うことができないか、またユーザー様にBREWをわかりやすく理解してもらうにはどのようにしたら良いか、常に模索してまいりました。 Bluetooth搭載のA5504Tの登場でBREWアプリからBluetoothを利用することが可能となり、その結果、外部のデバイス制御が行えるようになりました。そこで、2004年春から進めていた2足歩行ロボットプロジェクトにBERW+Bluetoothの技術を取り込むことで、BREW搭載の携帯電話を利用した新しい可能性をユーザー様に伝えられるのではないかと『Pirkus・R TYPE-01(dengoro)』の商品化へと動き出しました。 2足歩行ロボット開発を実際に進めていく上で、最初の壁は開発着手当時の市販Bluetoothユニットの大きさでした。小型のロボットに搭載するには負荷が大きいため組込みに適しておりませんでした。組込みBluetoothモジュールの小型化が必要条件となり、KDDI様のご協力で小型Bluetoothモジュールの実装が実現しました。 小型Bluetoothモジュールの登場で、ロボット側のコントローラーとBREWアプリはBluetooth経由でリアルタイムにデータの通信を行い、ロボットの姿勢データなどを取り込むことができるようになりました。 結果として、そのデータをBREWアプリで解析することが可能となり、衝撃や転倒した際などの判定をBREWアプリ側で行うことができ、ロボット側コントローラーのファームウェアを軽量化、かつ、最適化することが可能になりました。 そうした一連の工夫により、ロボットの状態を把握して携帯電話のバイブレータを振動させることやディスプレイへの表示を行うことが可能となっております。 今回のプロジェクトにおいて、BREWアプリ+Bluetoothとパーソナルロボットをリンクする事で従来のゲームのようにバーチャルという仮想世界で実現されていたことが、リアルな世界へリンクし楽しむことが可能となり、その先にはこれから普及してくるデジタル家電などへの応用も現実味を帯びてくると思われます。 今回の開発はそうした身近なデジタル化に役立つ多くの技術やデータのフィードバックを得ることができました。その経験を生かし、デジタル家電を利用していくユーザーの声を大いに取り入れ、くらしに役立つさまざまな提案をBREWの可能性と共に広めていきたいと思います。 今後は、ロボットにカメラを搭載してBREW+Bluetoothを利用してロボットからの映像を表示させることや、BREW+Bluetoothを利用したさまざまなソリューションをユーザーの皆様と一緒に考え展開していきたいと計画しております。 BREWの可能性の芽は大きく出てきたと思います。これからBREWの可能性を育て飛躍させていくのは、ユーザーの皆様のアイデア次第で実現は可能だと私たちは考えております。