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NO.048 PUSH型情報配信機能を実現したリアルタイム株アプリ

NO.048 PUSH型情報配信機能を実現したリアルタイム株アプリ

株式会社コネクトテクノロジーズ
企画開発グループ
高橋 伸明氏

1) 背景
 2005年~2006年にかけて、日経平均やTOPIXなどの株価指標は右肩上がりで上昇しています。そして最近では、株トレードに関するいろいろな入門書、解説書、書籍などを店頭などでみかけることができます。


 特に2005年末からは、東京証券取引所での取引量が過去最大を記録するなど、株売買がさかんに行われています。


 個人で株を売買する人も最近は増えてきており、昼間の時間を使って自宅で株売買を行う主婦や、会社員などが勤務時間中にトイレなどで携帯でトレードする、いわゆる『トイレトレーダー』なども続々と出現しています。


  従来より携帯電話のアプリ機能を活用した株情報配信アプリを提供してまいりましたが、より鮮度の高い情報を携帯プラットフォーム上で提供・実現すべく、技術的な検証・実験を繰り返してまいりました。

  今回、BREWという優れた携帯プラットフォームを得ることで実現し、個人で株売買取引を行う個人投資家だけでなく、株取引を業務とするデイトレーダーの方々にもご満足頂けるソリューションとして自信を持ってご提供するのが、この「リアルタイム株アプリ」(以下、「本アプリ」)です。


2) 技術紹介

イメージ画像


 いつでもどこでも携帯でリアルタイムの株価情報をチェックできる機能を実現するため、情報配信サーバと携帯端末との間に、BREWの提供するTCP接続を確立し、取引所などからの最新情報をサーバから携帯端末へPUSHします。

 従来の株価閲覧を行える携帯アプリケーションは、携帯端末からのポーリングにてサーバから最新の情報を獲得していたため、最新の情報を携帯端末画面上で確認できるまで、若干の遅延がありました。株取引を行う場合、この若干のタイムラグが致命的な売買チャンスのロスにつながる場合があります。


 一方、本アプリでは、この情報取得遅延はほとんどありません。実際に本アプリを使ってみると、その差を体感できます。ザラ場の寄り付き時の板情報を見ると、その差は一目瞭然です。一秒に何回も最新データがPUSHされてくることが分かります。図1は本アプリの登録銘柄一覧画面で、現値情報がPUSHされた直後に色反転をしている箇所があります。


図2

【図2】


 従来のポーリング方式の場合、データの更新が無い場合でもサーバにアクセスがゆきます。HTTPプロトコルを使い、ポーリングベースのリクエスト方式によりデータ取得が行われるため、ザラ場開始直前直後、および大引け直前直後にに大量のアクセスがサーバに集中します。そしてサーバ負荷が大きくなった際のリトライ要求などにより、サーバ側の負荷が膨大になる場合があります。

一方、TCP接続を用いたPUSH型情報配信方式の場合、接続が確立された後は最新情報のみを携帯端末に送信するため、サーバ負荷の予測、分散が容易となり、アクセス負荷に対応する場合、サーバ増設も携帯端末数に比例して行えばよく、より保守しやすくなります(図2)。


図3

【図3】


3) 総括
 今回我々の作成した本アプリは、マネックス証券様より『株速ポケット(R)』として、すでに提供されております。リアルタイムPUSH情報配信機構を実現した本アプリにより、BREW端末上でのリアルタイムな情報閲覧ビューアの価値が実証されたのではないでしょうか。

 今後も携帯端末の高機能化に伴い、ますますリアルタイム性を生かした素敵なアプリケーションが登場するものと思われます。本アプリはそのロードマップの先駆け的存在として位置するのではないでしょうか。最近の株式市場の活況に後押しされ、本アプリがより多くの人たちに使われてゆくことを願って止みません。

4) 今後の展開
 本アプリについては、今後、取引機能とのよりスムーズな連携機能の実現、本アプリ単体での情報閲覧・取引機能等の実現、新携帯端末の画面表示能力を生かした、より魅力的な情報閲覧画面の実現、などの機能を盛り込む予定です。

 また、金融系のリアルタイム情報配信のみならず、他業種への応用も可能とする、携帯電話向け汎用リアルタイム情報配信プラットフォームを構築中です。今後も、近い将来にサービス開始するワンセグ放送に対応する端末へのサービスにも応用可能な、携帯端末向けリアルタイム情報プラットフォームに関する弊社の取り組みについて、ご注目・ご期待ください。