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NO.025 初の「放送と通信の連携」アプリを目指して

NO.025 初の「放送と通信の連携」アプリを目指して

株式会社ナノ・メディア テクニカルマネージャー
プロデューサ
伊草 雅幸氏

 「FMチューナーを携帯電話に搭載する」このことは日本では珍しい響きでしたが、欧米では既に何機種も発売されており特に真新しさはありませんでした。
今回私どもが開発した「EZ・FMアプリ」では“ケータイでラジオが聞ける”だけでなくそれ以上に“ラジオ(放送)チューナーを制御する機能と携帯(通信)コンテンツサービスの機能”をシームレスに連携するという点で、世界にも類を見ないサービスプラットフォームを実現できたとご評価を頂いております。
この“通信と放送を連携させる”端末アプリケーションの実装を、私どもは端末メーカーの三洋テレコミュニケーションズさんの多大なるご協力を得てBREW®の上で行いました。

 私自身今回の「EZ・FM」がBREWに触れる最初の経験であり、それまでは携帯上のアプリケーションはJava上での実装経験しかありませんでした。
JavaとBREWの違いについてはクアルコムさんも「共存」とおっしゃっている通り一概に比較できるものではありませんが、今回の開発における私自身の経験から見たBREWの最大のメリットは“ネイティブ実装されているラジオチューナーのコントロールと通信機能”を実現するアプリケーションプラットフォームとして、実装がシンプルでかつ高速に動作することでありました。Java上での実装と比較するとすれば、月並みですがVMの機能制限や通信プロトコルの制約も受けにくいことも実装上の利点として挙げられます。

 EZ・FMアプリの機能的な特徴は前述の通り“放送と通信の連携”すなわちNow On Airと呼ばれるOn Air楽曲情報と着うた®のような携帯ならではの通信コンテンツの連携,TIME TABLEなどの情報のダウンロードなどです。
さらに“ラジオは音を出す(音声出力を独占する)”というラジオ端末としての常識と“通話を行うための携帯電話”との住み分けは誰もが持つ疑問です。ラジオ聴取中に着電した場合は着電(通話機能)を優先する(=アプリはサスペンドする)ということは必須の機能として実装されていますし、逆に音を占有しない携帯の機能,例えばメールやサイト閲覧などはラジオ鳴動を継続したまま同時にサービス可能なように実装されています。
他に特徴的な機能としてユーザーの方々に評価されているのが、アプリのスキン(壁紙)を変更できることです。このスキンはBREW通信の機能を利用してサーバーから好みのものをダウンロードしてBREWフォルダに保存しておき気分によって変更することが可能です。

もちろんEZ・FMというサービスは全国のFM局さんのご協力無しには実現できないサービスであることは言うまでもありません。FM各局さんからご提供頂いているOn Air 楽曲情報をいかに早く端末(アプリ)に提供できるかが本サービスの鍵になります。またFM局のOn Air情報という放送コンテンツと着うたのような通信コンテンツの連携にあたってはKDDIさんのとりまとめ,レーベルモバイルさんのご協力があったからこそ可能になったものです。 つまりEZ・FMというサービスは、たくさんのキープレイヤーのご協力の上に成り立っていることをここであらためて強調しておきたいと思います。



今後はBREWの移植性の高さを最大限に生かしてEZ・FMアプリの機能拡張,サービスの拡大を目指したいと思います。ご期待ください。