ブラザー工業では、携帯電話による業務ソリューションに着目し、どこよりも早く携帯電話から印刷が可能なモバイルプリンタ「MPrintシリーズ」を販売してまいりました。特に、Bluetoothを搭載し、BREWアプリケーションからコントロールできる携帯電話、「A5504T」の発売により、弊社の「MW-140BT TypeE」との組合せによる、モバイルソリューションが実現できるようになりました。これまで多くのお客様から大きな反響を頂き、斬新かつ快適なモバイルソリューションとしての活用方法をご案内してまいりました。 ここ数年、携帯電話は劇的な高性能化を果たしました。このような携帯電話が私たちビジネスマンの日常に与える影響は、決して小さなものではありません。多くの方々が、この影響の重大さを計りかねているように見受けられます。PCと携帯電話の特徴を比較し、どのぐらい大きなインパクトを与えるものか、ここで予想を含めて、紹介したいと思います。 <携帯電話のインフラとしての可能性> 携帯電話の優れている点として、以下の3点を取上げることができます。 1) 1人1台であること 2) 普段から持ち運ぶものであること 3) ネットワークに接続できること 1) 1人1台であること これまでのPCは、あくまで職場の机に1台という割合でした。これを1人1台にすることは、費用の上で大きな負担があります。PCを日常的に使用する業務ならば既に購入されておられると思いますが、これまでPCを導入する必要が無かった方々に、新たに業務の効率化のために高価なPCを購入するということは、大きな投資になります。例えば10人に持たせるとしても、1台20万円であれば、200万円にも上ります。 ところが、携帯電話は、多くの方が既に連絡用として使っています。企業で購入するとしても、機器本体の費用が2万円程度です。10人に持たせても20万円、導入費用を一桁下げることができます。 2) 普段から持ち運ぶものであること 先述のように、PCはあくまで「職場で使用する機器」であり、「一箇所で止まって使用する機器」です。外出先に持っていく、ということは即ち「仕方なく持たされている」情報機器にあたります。 ところが、ご存知の通り携帯電話は持ち歩いて使用することを前提に作られています。「持たされている」ものではありませんし、最初から移動用に作られているので、苦になるような大きさ、重さではありません。 修理、施工、現場業務の方々など、携帯電話を使って必要なデータを入力できれば、会社によるための往復分の時間と手間を削減できるのです。 「モバイルPC」が増えているだろう、という反論もあろうかと思います。しかし、「モバイルPC」には、難点が2つあります。1点目は、セキュリティです。最近は、社外へPCを持ち出すことを躊躇される企業を多々見かけます。2点目は、製品コンセプトです。「モバイルPC」は、これまでPCを持運んでいた方々が、比較的小さくて携帯しやすい、と考えている製品です。携帯電話は、最初から携帯することを前提に生み出される製品です。携帯性に差があるのは勿論、これまでPCを持ち歩いていない方々をIT化させるとすると、「モバイルPC」を持たせるのと、携帯電話を持たせるのでは、負担が大きく異なります。 3) ネットワークに接続できること PCと比較した場合、携帯電話の弱点は処理能力と表示能力です。しかし、ネットワークに接続できることは、前者の「処理能力」の課題に対して、携帯電話なりの解を与えてくれます。入出力を携帯電話で行うとしても、データの処理はサーバー側で行うことができるからです。結果だけ受け取って表示すれば、現在の処理能力でも十分に活躍できます。 さらに加えて、ネットワークに接続できるということは、2つの効率を達成できます。1点目は最初からデータで入力することにより、2度入力、入力ミスを避ける点。 2点目は、どこにいてもデータが送れるので、会社に戻る必要が無くなる点。PCで同じことをしようとすると、ネットワークに接続するためのモデム、回線が必要になります。 以上の点から、携帯電話はPCではできなかったモバイル業務の効率化を実現することができる機器である、と言うことができます。特にBREWアプリケーションは、非常に完成度の高いアプリケーションを作成することが可能です。 残念ながらA5504T、またはW21TとMW-140BT TypeEによるモバイルソリューションは、まだご紹介できるまでに至っておりません。お客様の事例が稼働されましたら、ぜひ業務の革新についてご紹介して参りたいと思います。