本年1月に弊社(日立ソフト)が販売開始致しました『anyWarp(R) for BREW(R)』は、世界で初めてBREW 3.1およびBREW UI Toolkitに対応したBREWアプリケーションのGUIを効率的に開発するためのソフトウェアです。 Windows上でマウス操作によってWidget(ウィジェット)と呼ぶ画面部品を組合 せて画面レイアウトをデザインできるだけでなく、Microsoft Visio上で画面遷移を定義できます。さらには、画面レイアウトと画面遷移に関するBREWのソースコードを自動生成します。 このことにより、従来の開発に見られたような煩雑で大量の画面制御コードのコーディング作業が自動化され、BREWアプリのGUI開発効率を大幅に向上できます。 a) anyWarp for BREWの誕生 私ども日立ソフトは長年に渡り携帯電話向けソフトウェア開発に携わっており、近年、その開発量が増大する一方のソフトウェア開発に関して、社内における生産性を向上させるためのツールの開発についても積極的に取り組んで参りました。 実は、anyWarp for BREW の原型もそれら社内ツールの一つとして誕生したものでした。そこに、昨年、QUALCOMM社がBREWアプリのGUI開発に必要な画面部品群をBREW UI Toolkitとして提供開始したのを受け、QUALCOMM社のご協力をいただきながら、この社内ツールをBREW UI Toolkitに対応させるべく開発を進めることにしたのです。ちなみに、当時、開発コードネームは『BREWERY』と呼んでおりました。 BREWERYは、既に、携帯アプリ開発に必要とされる実践的な機能を持っておりましたが、使い易さの面で改良の余地がありました。そこで「PCアプリケーション開発環境と同等またはそれ以上の操作性」を目標に、様々な改善を加えていきました。 お客様が操作する際の手間を少しでも省くため、最少の手順で結果を得られる操作方法を工夫しました。またプロパティなど各種情報を把握しやすくするため、整然とした表示デザインにリファインしました。その結果、実用性がさらに向上し、効率良く開発できるソフトウェア製品として世に送り出すことが出来たのです。 b) 技術紹介 anyWarp for BREW には弊社独自のVisual Screen Flowプログラミング技術(米国 特許取得済)が応用されており、画面遷移処理のソースコード生成を実現してい ます。この技術により、画面レイアウトやロジックの開発と並行して、プロトタ イプ開発の段階からBREWアプリの画面遷移の編集・確認作業を容易に実現するこ とができます。 もちろん画面レイアウトを編集してコードを生成することも可能で、自動生成し たコードにロジックを追加することでBREWアプリが作成できます。 本製品は、この技術によって3つのメリットをご提供します。 1) GUI処理の実装・テスト工数の削減 2) GUI処理とロジックを分離した修正に強いソース構造の実現 3) プロトタイプを利用した画面仕様改善の効率化 これらの機能により、anyWarp for BREWをお使いいただくお客様は、短期間で品 質の高いBREWアプリ開発を行っていただけます。 c) BREW 2005 Conferenceへの出展 本年6/1から6/3にかけて米国サンディエゴで開催されたBREW 2005 Conferenceに 弊社は初めて参加し、本製品を世界各国から参加されたBREW開発者の皆様に広く ご紹介する機会を得ました。 BREWビジネスの発信地での展示に緊張しましたが、お蔭様で多くの方々にご好評 を頂くことができました。あわせて、カンファレンス会場は様々な国の参加者の 熱気に溢れており、拡大を続けるBREWテクノロジへの期待と挑戦を強く感じるこ とができました。 d) 今後の展開 BREWテクノロジーは常に進化を続けています。さらに、このコラムをお読みになっ ている皆様のご努力もあり、BREWアプリケーションの適用領域もますます広がり を見せています。 我々も、引き続き、新しい技術獲得や研究開発の歩みを止めず、さらにanyWarp for BREWについても最新のBREW UI Toolkitや、将来はuiOneへ対応していく予定 であり、BREWアプリケーションの開発ツールの定番を目指して参ります。 BREWはQUALCOMM Incorporated の登録商標です。 anyWarp は日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社の登録商標です。