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NO.018 「サービスプロバイダーの未来」

NO.018 「サービスプロバイダーの未来」

株式会社メディアシーク
サービス開発事業部 執行役員
清水 憲忠氏

爆発的成長期を終え安定期に入ったモバイルコンテンツ市場に対し、コンテンツプロバイダー(CP)は新たなビジネスモデルの構築を求められてきている。モバイルコマースへの参入、モバイルマーケティングツールの提供、携帯機能の高機能化に伴うコンテンツのリッチ化、携帯電話と携帯電話以外のデバイス/メディアとの連携サービス・・・等々。また一方、既存サービスのマーケットを広げるべく、コンテンツは国境を越え提供されつつある。こういった背景のもと、CPに求められるの能力は、的確な市場感覚を持ちオンタイムに必要なコンテンツ/サービスを提供すること、グローバルな視点でビジネスを捉えること、一層の技術力とコスト管理ノウハウを持つこと、ではなかろうか。

昨今、CPはエンターテイメントコンテンツを配信するだけの業態から脱皮を図ろうとしていることはご承知のとおりである。弊社も例外ではなく、2年ほど前から携帯電話向けバーコードリーダーの開発を行っていた。当時我々は携帯端末にバーコードリーダーを外付けする形のソリューションの提供を行っていたが、コスト及びディストリビューションの問題、及びユーザビリティの問題から普及は困難であると認識していた。しかしながら、わずらわしい操作なく情報処理が行える利便性は携帯電話ユーザーの特性に沿うものであるという確信から、当時リリースが開始され普及が予想されたカメラ付携帯の応用を検討するに至ったわけである。

バーコードリーダーが、これまで携帯電話に付加されてきた機能と異なる点は、『この機能の使い手』に大きく現れる。これまで新機能は主に既存のCPによって活用され新サービスが生み出されてきたケースが圧倒的である。しかしながらバーコードリーダーに興味を持つ会社はむしろこれまでとは異なる非デジタルのサービスプロバイダーが多い。多くは新聞・出版であり、広告代理店であり、通信販売業者といったところである。これは携帯電話がエンターテイメント一辺倒からユーティリティ的な利用シーンへその幅が広がりつつあることを示している。これまでに提供されているGPS、赤外線通信といった機能もユーティリティ的要素が強いが、もう少し裾野が広がった感じであろう。また、これまで携帯端末を売る以上のビジネスの広がりが難儀であった法人向けソリューションの提供についても、まだ十分とは言えないが、高速通信/料金定額制といった追い風もあり、今後市場が広がっていく土壌はこれまで以上に整ったと言えるのではなかろうか。

BREWインフラは、CP及びサービスプロバイダーにとっては、グローバル化/低コスト化(メーカー毎に対応が必要ないという意味で)をアシストする環境となる一方で、これまでとは異なる競争原理が働く環境ともなりうる。またより技術的視点からみても、多彩な機能の実現が可能となる数多くのインターフェイスが用意されており、自由な発想を忠実にかつ簡便に実現可能な今までにないプラットフォームと言うことができる。
今後は携帯電話端末はモバイルデジタルハブとしての存在意義が高まっていくと想定され、同様の汎用インフラが携帯電話端末から派生するデバイスへ展開していくことを大きく期待したい。我々技術/サービスプロバイダーの未来もそこにある。