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メディアソケットでは、一貫してモバイルコミュニケーション分野のサービスとアプリケーション開発を進めております。BREWアプリケーションに関しましては、2001年から開発を行っており、少しずつ皆様に名前を覚えていただけるようになってまいりました。 今回のコラムでは、コミュニケーション分野でのBREWアプリケーションの可能性や、KDDI株式会社 様から提供を開始いたしました 本格的なビジネス向けメーラ「POPメーラ」の開発の背景についてご紹介して参りたいと思います。
皆様が日々実感されているように、BREWプラットフォームは多様化する携帯電話のニーズに応える非常に優れたポジションを築いております。 端末ネイティブでなければ実現できなかった高機能なアプリケーションが実現でき、コンテンツプロバイダ、ソフトウエアデベロッパにとって、ビジネスチャンスの場となっております。
このBREWのアドバンテージのひとつに、端末連携機能と通信機能が開放されていることがあります。特にこの通信機能はソケットレベルのIP通信として利用することができ、多様なネットワークアプリケーションを実現することができます。これは、携帯する端末にとってきわめて重要なことで、日常常に携帯する端末上で多彩な通信を利用したアプリケーションが利用できることは計り知れないメリットがあります。
インターネットに代表されるネットワークインフラを考えるとき、最も活用されているプロトコルは、言うまでもなくHTTP通信で、EZwebやi-modeではこのプロトコルを利用し、もっとも普及しているWEBサーバシステムの技術とインフラをフル活用することができます。
もうひとつ、日常活用されているのが、POP・SMTP IMAPなどのメールプロトコルです。
携帯電話は本質的にはコミュニケーションのためのツールであり、携帯メールからメールの利用を始めた人口も多く、メーラの利用方法や概念のリテラシーが高いのが現状です。一方、携帯電話でのメール環境は、当初SMSからの擬似メール環境から始まったこともあり、非常にシンプルなメール環境が利用されております。今までの携帯電話の位置づけを考えるとこのシンプルさが非常に大きな役割を果たし、携帯メール文化の普及に大きく寄与しております。絵文字やWEBと連携したグリーティングメールなど独自の発展を遂げてきていることも注目すべき点です。
しかし、WEBベースのサービスと比較すると、まだまだ十分とはいえず、このメールを使ったコミュニケーションアプリには大きなニーズと可能性があります。むしろ、携帯電話には、メール形式のデータ授受が向いている分野も多く、携帯で稼動するメールクライアントソフトウエアの要望も高くなってきています。
メディアソケットがコミュニケーション分野で追いかけてきている技術のひとつが、メールクライアントを構成する技術です。古くはこのコア技術を利用して、初代BREW端末A5304Tに グリーティングメールアプリ「ハートメール」をプリインストールにて提供させていただきました。
過去、携帯電話は個人利用するメディアである位置づけが高く、このようなコミュニケーションサービスやアプリは、コンシューマ分野が主流でした。一方、最近では、端末の進歩により、ビジネス分野でも十分に利用できるアプリが開発できるような環境が整ってきております。企業側も、ビジネスの分野に積極的に活用し競争力にする動きも活発になっております。
このような背景の中、今回、KDDI株式会社 様のご協力をいただき、法人分野のニーズを取り入れた本格的高機能ビジネスメーラ「POPメーラ」を開発いたしました。
POPメーラはBREW上で稼動する、メールクライアントアプリで、通常のメールサーバと通信することで、PCで行っているようなメールでのコミュニケーションを携帯電話で行なうことができます。
POPメーラは、携帯電話の利用環境に最適化させると共に、ビジネス用途にも本格的に利用できるように、以下のような特徴を備えております。
・BREWアプリケーションの特徴を生かし、通常携帯電話で使用するメールと同様の軽快な操作が可能です。操作上、も、各種ショートカットや、あらかじめ設定した返信メッセージをワンタッチで返信するなどの機能を備え、ストレスのない快適な利用環境を実現しています。
・マルチアカウントに対応しており、会社やインターネットプロバイダ等最大3つのメールアカウントが設定できます。携帯電話1台で効率的なメール閲覧、処理を行なうことが可能となります。
・トップ画面で複数のメールアカウントの受信状況や、未読のタイトル一覧、重要度の表示などを一目で確認できますので、閲覧や返信の判断がすばやく行なえます。
・マルチフォルダ対応により、受信したメールは、メールアカウントごと、要件ごと、プロジェクトごと、送信者ごとなどに簡単な操作でデータフォルダに分類して管理できます。また、メールアドレスによる自動振り分け機能も備えています。
・アプリを起動するためのパスワードを設定することができます。セキュリティ確保のため、パスワードを一定回数誤入力すると、保存しているメールや設定情報を消去します。
・添付ファイルの送受信、メール本文の電話番号から電話発信、メールアドレスからメール送信、URLからブラウザアクセスが可能です。
これらの特徴は、端末連携機能をはじめ、端末画面のQVGA化や多くのメモリを扱えるようになったこと、CPUのパフォーマンスの向上があってはじめて実現できるものばかりです。WIN機では定額制を利用できることもこのようなアプリの可能性を広げる大きな要因となっています。
反面、BREWアプリとしては、非常に高機能なため、一般検証や、実記での検証が非常に複雑になるという側面もあらためて実感いたしました。開発環境につきましても、エミュレーション環境含めもう一歩踏み込んだ環境が必要とも感じ始めております。端末ごとの仕様書に記載されない差異も依然悩みの種となっています。このあたりは、BREWコミュニティーの皆様と共に改善をしていくことができればと思います。
今回の開発でもまだまだ、取り入れたい機能もあり、今後も端末やプラットフォームの機能拡大にあわせて、多くの機能を取り込んでいくことができるようになるものと考えております。日本はビジネス環境を含め世界のBREWコミュニティーを牽引する立場にあると感じております。このチャンスを生かし、今後も、常時携帯する電子機器として、コミュニケーションの本質を大切にして、BREWならではのアプリケーションを開発して参りたいと考えております。
最後に、このコラムの初回、久保氏の文面を引用させていただきます。
“だけど。BREWの実力はまだまだこんなものじゃない。冗談みたいだが2.1ではTCPソケットをlistenする機能もついてしまった(某メーカーさんからは「これは何に使うのですか?」と聞かれてしまったが)。SSL機能ではルートCAを自前で追加することも可能だ。DDBも触れる。僕自身が何に使うのか解っていないような機能の中にも、とんでもないサービスのネタが転がっているに違いない”
第一回コラム 「これは何を想定して作られた機能なのですか?」より引用
当時に比べて大きく発展した今、BREWにはまだまだ知恵を絞るべき「実力」が秘められていると信じております。
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