今年7月に『電波乗りサーファー』というアプリをリリースしました。このアプリは、泳げないペンギンが日本の動物園から南極まで、サーフボード1つで帰るというゲームです。 波を実際の携帯電話の電波状況を元に生成し、圏外から一気にアンテナが3本立った場合にはビッグウエーブが起こるというような仕様になっています。 BREWでは圏外の状態、アンテナが1本、2本、3本の状態を取得できるため、このゲームが実現できました。電波状態の変動の大きさで波の大きさを変えたかったので、実現可能であると知ったときはとても喜んだことを覚えています。 弊社では、 ■携帯電話のフリップの開閉を利用したアプリ ■カメラ機能を利用したアプリ ■GPSを利用したアプリ など、携帯電話の機能を利用したアプリを多数開発しております。 ユーザーの皆様からはこういった新しい試みに対して強い支持をいただいていることは心強い限りですが、こういった携帯電話の機能を使う場合大きな問題点もあります。 前述の『電波乗りサーファー』は、電波状態が変動することで波が発生するので、電波変動がないとゲームが進みません。ゲームとは関係ないユーザー自身の移動によってゲームが進行し、ゲーム外の事情にゲーム性が大きく左右されることになります。 カメラなどその他の機能を使う場合も、純粋なゲームよりもゲーム性が何かしらの制約を受けることになります。 『電波乗りサーファー』の開発においては、一旦は電波が変動しなくてもゲームが進むように、という方向で進めましたが、これでは「電波も使ってます」的な中途半端なアプリになってしまい、ユーザーの方からも「これ、電波使っている意味あるの?」と言われてしまうはずです。 中途半端に使うくらいなら使わないという結論を出して、完全に電波の変動がないと遊べないゲームに仕上げたのですが、もちろんこれが100点満点の結論だったとは言えないと考えています。今までで最も難しい選択を迫られたアプリだったことは間違いありません。 とはいえ、今後もBREWによって可能となる、数々の携帯電話機能を使ったアプリを制作していきたいと思っています。何かしらの携帯電話の機能を使ったゲームを作ると決めたら、「おまけの邪魔な存在」にならないようにその機能はとことん使っていき、新機軸のゲームにドンドン挑戦していきたいと考えています。