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NO.054 ケータイでオンラインに- Windows Live Messengerアプリ

NO.054 ケータイでオンラインに- Windows Live Messengerアプリ

マイクロソフト株式会社
プログラムマネジャー
芹沢 基樹氏

1.「メッセンジャーを使っていますか?」

現在、最も普及しているオンラインコミュニケーションの手段はメールですが、ブロードバンド時代の今ではメッセンジャー(インスタントメッセージサービス)も広く使われ始めています。メッセンジャーはメールでは味わえない、普通の会話に近いコミュニケーションができるのも理由の一つだと思われます。

さて、メッセンジャーは、リアルタイムチャット(会話)機能が注目されがちですが、実際には、会話をしている時間よりも会話をしていない時間のほうがはるかに長いため、会話をしていない間もオンラインを維持することが非常に重要です。なぜなら、会話をしていなくてもコミュニケーションをとっているからです。一日中オンラインにしておくというのはPC環境では問題はありませんが、それをケータイで行うのは、技術的以外にも問題が少なくありません。昨年9月にサービスを開始したWindows Live Messengerアプリで、「オンライン」というコミュニケーション手段をどのように実現したかを簡単に説明したいと思います。

2.オンラインに

通常、ケータイは常時接続されていますが、オンラインになっているわけではありません。逆に電源を切ってもオフラインになるわけではありません。相手には、その状態が見えず、オンラインになって初めてその状態が見えるようになります。まずは、メッセンジャーにサインインしてみましょう。

メッセンジャーにサインインすると、自分とオンラインの全ての友人の状態を交換するためにメッセンジャーサーバーとの間で、大量のデータのやりとりが発生します。この大量のデータをケータイ上で全て処理すると非常に時間がかかるため、Proxyサーバー(メッセンジャーサーバーと区別するために、便宜上こう呼ぶ)では、アプリ側に必要なデータだけを送っています。また、送受信されるデータは圧縮されているため、通信データ量を削減し、パケット料超過になりにくくすると同時にレスポンスも向上させています。

サインインを行うと、PCの友達には「モバイルでサインインしました」という通知が送られるため、「ケータイ」でサインインしたことが伝わります。

オンラインになった後は、相手を選んで会話を始めるか、誰かから話しかけられるのを待ちますが、自分やオンラインの友達の状態はオフラインになるまで変化していきます。たとえば、プレゼンスが「取り込み中」から「退席中」に変わったり、表示名が「新年会@赤坂」から「2次会@新宿に移動中」に変わったりします。この変化もメッセンジャーサーバーからリアルタイムで通知されますが、この情報もProxyサーバー上で圧縮してアプリに送信されます。BREWではProxyサーバーとアプリ間もTCP接続されているため、その変化はリアルタイムでアプリにも反映されています。メッセンジャーは、こうした会話を介さないコミュニケーションによっても、友達と連続した時間を共有できているのです。これがメールでは味わえない「オンラインになる」ということです。

3.ウェイクアップメール

話したい相手がオンラインでなくても、相手がオンラインになるまで待つ必要はありません。終話ボタンを押して、オンラインのままアプリを終了させればよいのです。アプリ終了後24時間はオンラインに見えるので、話しかけてくるのをじっと待ちましょう。相手から送られてメッセージはケータイメールに変換されて届きます。メールが届いたら、メールを開いてリンクをクリックすれば(Web経由で)アプリが起動され、会話の続きを行うことができます。

これは、ウェイクアップメールと呼んでいる機能ですが、これで一日中オンラインにすることを実現しています。アプリ起動中と違いリアルタイムではありませんが、メッセージ送信後1-2分でケータイメールが届くので、あたかもオンラインでいたかのように会話を始めることができます。

4.リアルタイムコミュニケーション

ウェイクアップメールから起動したときは、会話ウィンドウが開いた状態でアプリが起動しますが、自分から会話を始めるときは、相手を選びクリックするだけで始められます。複数の相手とグループチャットのように話すこともできますし、人数分だけ会話ウィンドウを開くことも可能です。「2.オンラインになる」でも触れましたが、BREWではTCP接続が利用できるため、送信されたメッセージは瞬時には相手に届くため、会話をぎこちなくさせてしまう遅延はほとんど発生しません。この遅延のないメッセージ交換というのは、PCの世界では当たり前のことですが、BREWではケータイでもそれが普通にできてしまいます。ただし、ケータイでのタイピングが遅い人は、リアルタイムコミュニケーションにならないかもしれません。

5.最後に

気づいた方もおられると思いますが、当アプリのBREWカタログ上の名称は、「Windows Liveアプリ」になっています。理由は、「Windows Live Messengerアプリ」が長すぎて収まらないことと、今回は紹介できませんでしたが、メッセンジャーだけでなくメール(Windows Live Mail)機能も提供しているからです。将来的にはメール・メッセンジャー以外の機能も提供したいと考えています。 また、現在リリースしているWindows Live Messengerアプリは、既存のメッセンジャーユーザー、言いかえるとPCユーザーをターゲットとしています。今後は一日に何百通もケータイメールを使っているヘビーなケータイメールユーザーにも使ってもらえるものに仕上げたいと考えています。

「オンライン」になるのは楽しいです。一度、ケータイで「オンライン」になってみませんか。

http://mg.live.jp
*BREWはQUALCOMM Incorporatedの登録商標です。
*Windows LiveはMicrosoft Corporation の商標です。